私は約2年前仕事のストレスでうつ病を発症し、たいへん苦しい思いをしました。
うつ病で悩んでいる方は、「ほんとに最悪だ」とか「人生詰んだ」とか、うつ病になったことをネガティブに捉えていませんか?
どうしても気分が落ち込み、暗い考えになってしまいますよね。
ただ私はうつ病をきっかけに自分を見つめなおし視野を広げることで、うつ病になる前よりも自分のことをもっと好きになることができました。
そして、「仕事」「生活」「人間関係」において大きな変化が訪れました。
・仕事は苦しいものから「楽しいもの」に変わった
・他人軸から「自分軸」で生きられるようになった
・人間関係を断捨離し、「大好きな人だけ」に囲まれるようになった
うつ病になって一度立ち止まることができなければずっと人生苦しいままだったと思います。
うつ病になったことは、まさに人生の転機でした。
この記事ではうつ病を機にいい方向変わった3つの事例を紹介していきます。
この記事を読んだ方がうつ病になったことを少しでもポジティブに、自分を見つめ直すいい機会だと知っていただけたら嬉しいです。
Contents
うつ病で人生詰んだと思ったけど、一度立ち止まれてよかったという話
うつ病を機に仕事が苦しいものから楽しいものに変わった
うつ病になってしばらくするまで、仕事は「辛いもの」だと思っていました。
我慢して嫌なことを頑張ることで、お金を得られるという風に思っていたのです。
それまでは就職活動で見る景色がすべてだと思っていました。
しかし、私はうつ病で休職中にYouTuberという存在を知りました。
”世の中にはゲームの動画を投稿することで生計を立てている人がいる”、この事実は大変衝撃的でした。
・大学を出たら正社員として働くべきだ!
・3年は同じ会社で働くべきだ!など
恥ずかしながらそんな頭の固い考え方で生きていました。
ただ、好きなことを仕事にかつ楽しそうに仕事をしている人たちを知ることで己の視野の狭さに気づかされました。
その後、少しずつ自分でも動画を作るようになり、YouTubeで収益を上げられるようになりました。
自分で作ったものが人に喜ばれるという「会社員時代では感じられなかった嬉しさややりがい」も感じました。
しかも、それは自分にとっては辛い仕事でなく、楽しい仕事でした。
うつ病にならず一度も立ち止まることなく過ごしていたら、このような働き方や価値観に出会えることは決してなかったでしょう。
もちろんうつ病にならずにこのような事実に気づけたらもっとよかったとは思います。
ただ、うつ病を機に視野を広げ、自分のやりたいことをじっくり考えられたのは人生の転機でした。
現在の私は文章を書く仕事や動画を作る仕事で、会社に属さず生きています。
体調が悪かったら気軽に休めるし、お家でできる仕事なので満員電車にも乗っていません。
うつ病になったくらいで人生は終わらないので、前向きに「やりがいのある仕事」「無理をしないでできる仕事」を見つけてみてはいかがでしょうか。
うつ病を機に自分軸で生きられるようになった
うつ病になってから健康なことがどれだけ幸せかを知りました。
人が当たり前と感じがちな小さなことにも感謝をできるようになりました。
うつ病になったころの私は、「なんのスキルもないし人生終わったわ。みんなに馬鹿にされるんだろうな、社会的に死んだし。」、と本気で思っていました。
しかし、仕事がなくなったくらいで人生は終わりませんでした。
周囲にバカにされることも、家族に責められることもありませんでした。
私を大切に想う人たちは、私が健康で幸せに過ごしていることを何より重要視していました。
死にたくなるほど仕事を頑張ったり、「3年は続けないと」と身体を引きずりながら出勤したりする必要なんて一切なかったのです。
その時初めて、世間体や他人からの見られ方に惑わされていた自分に気づきました。
そしてやっと、自分の心の赴くままに「自分軸」で生きられるようになってきました。
うつ病を機に大好きな人に囲まれる人間関係へと変わった
私はうつ病を機に、人間関係の断捨離を行いました。
うつ病で一番つらかった時期、明確に会いたい人と会いたくない人が出てきました。
これまで順風満帆に人生を過ごし、人から「完璧」だと言われていた自分が、うつ病で情けない姿になったことを認めたくなかったし、だれにも知られたくなかったのです。
ただそれでも、今後も人間関係を続けたいと思った人には打ち明けることにしました。
さすがに半年以上も誤魔化しきれなかったし、自分ひとりで抱え込むこともつらかったからです。
同時に、うつ病について打ち明けようとは思えなかった友人(薄い関係)とは縁を切りました。
連絡が来ることもありましたが、一度誘いを断ったらその後連絡が来ることはありませんでした。
一方、うつ病のことを打ち明けた友人とはさらに仲を深めることができました。
「うつ病なんて言ったら引かれる」と思っていましたがそんなことはありませんでした。
むしろすごく心配をしてくれて、久しぶりに会えた時は「元気で本当によかった」と心から喜んでくれました。
友人の数は減ってしまいましたが、幸福度はいまのほうが高いです。
背伸びをした付き合いはやめ、無理に笑うのもやめ、自分に正直に生きるようになりました。
つながっている友人との関係は深くなり、今までよりも周りの人たちのことを信頼できるようになりました。
まとめ:うつ病になっても人生は詰まない。
今回は私がうつ病になってから好転した3つのことを書いてみました。
うつ病は自分の考え方や生き方をいい方向に変えるきっかけをくれました。
今でも辛いことはあるし悩むこともあります。
ただ、うつ病になる前の自分より遥かに自由な生き方ができていますし、今の自分のほうが私は好きだなぁと思います。
仕事も枠にとらわれないフリーランスという働き方を選ぶことができました。
必要のない人間関係も断ち切り、快適な毎日を過ごしています。
今回たまたま23歳でうつ病になりましたが、このタイミングでなくともいずれ私はうつ病になっていたと思っています。
なぜなら私が、ずっと他人軸で人生を歩んでいたからです。
誰かの目を気にし、誰かの言ったことを信じて従い、無理して笑って生きていました。
自分の心の声を無視し、やりたくないことに消耗し続けていたらそりゃ心も疲れますよね。
いま精神的な病で休まれている方。
まずはゆっくりと自分のこれまでの考え方や生き方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
環境的要因も間違いなくあったと思いますが、自分の思考にズレがあったりしていなかったかな~と考えてみるのはいいきっかけとなると思います。
うつ病になると、何もしたくない状況が続くこともあると思います。
そんなときほど焦らずゆっくり休み、心が少しでも反応したことがあればやってみましょう。
心に従って動いていくと、少しずつやりたいことが増えていきます。
小さなことでいいので自分のやりたいことを叶えてあげましょう。
どうか自分を責めすぎず、自分に優しくいてあげてください。
他人の目から少しずつ離れ、自分らしい生き方ができるよう心より祈っています。