人材業界への入社に興味がある方や体験談を知りたい方にオススメの記事です。
こんにちは、人材サービス業界で勤めていたぷー(@puu_blog)です。
「人材業界はやめとけ」なんて話を耳にしたこともあるのではないでしょうか。
実態はどうかというと、不向きな人にとっては辛い環境だなと思います。
ただ激務でうつ病になり、約2年で退職することになったことも事実です。
私だけでなく、ほかにもうつ病になってしまった方は何人か見てきました。
本日はそんな人材業界のリアルについて私が感じたことを紹介していきます。
参考になれば幸いです。
※あくまで私が入社した会社での体験談であり、企業によって異なる部分はあると思いますのでご理解の上お進みください。
Contents
そもそも人材業界ってなに?
人材業界とよく一括りにされていますが、サービスは多岐にわたります。
人材派遣、人材紹介、アウトプレースメント、求人広告、人材コンサルティング、業務請負など。
上記の一部を事業としてやっているところもあれば、すべての事業を行っているところもあります。
↓就職希望される方はこういった業界本を一度読んでおくことをおすすめします。
同じ「人」に関するサービスでも、やっていることは異なるので、きちんと調べた上で就職活動はしましょう。
ちなみに、私が担当していたサービスは求人広告です。そこで営業職として働いてきました。
人材業界はやめとけ、と言われる要因って何?
人材業界のリーダーは若すぎる。マネジメントが雑。
手を挙げればマネジメントなど若手のころから任せてもらえるというメリットは、部下からするとデメリットになり得ます。
ほとんどマネジメントの経験がない若手(1個上の先輩)とかが自分のリーダーになるというようなことも茶飯事です。
質問をしても経験が浅いのでほしい答えが返ってこないということも多く、めちゃくちゃストレスが溜まったことがありました。
新卒ガチャという言葉がありますが、経験の浅い人が上司になると自分の成長も止まりやすいのでしんどくなる人も多いですね。
人材業界は残業問題が深刻。そして激務。
時間の感覚が大変ゆるい人が多かったです。
定時という概念はなく、定時後でも平気で会議を入れられたり、勉強会に参加させられたりしました。
帰ったら寝るだけまたは飲み会、という感じで消耗していく人は多かったですね。
一時国からの指令で環境改善されたりもしましたが、結局パソコン持って帰って仕事したり、土日に出勤したりするような人もいました。
ただ中には早く帰っている人もいたので、結局人によるという感じですかね。
業界的には残業は多いほうだと思いますが、結局はその人次第ということですね。
人材業界の基本給は労働時間に見合わない
ボーナスは売れていればそこそこもらえたりしましたが、基本給は割に合わないと思います。
私は早く帰っていたほうですが、それでも精神的・肉体的疲労がひどかったのでお金を使う気力もなかったですし、仕事のために生きているという感じでした。
会社にもよりますが、基本給が残業込みの企業が多いので入社前に確認しておいたほうがいいと思います。
人材業界は3年以内の退職者が多い。引継ぎ問題がひどい
残業も多いしノルマもきついという労働環境なのでやめる人も多いです。
3年以内に同期は半分以下になりました。
一人退職するとその分引き継ぎが残っている社員に降ってくるため、「仕事が増えて帰れない…」なんてことはよくありましたね。
しかもこれがわりと高頻度で起こります。
退職会という名の飲み会は毎月開かれていましたね。
人材業界の魅力って?営業職として働いてよかったこと
いろいろ書きましたが人材業界は悪いところだけではありません。
若いうちから様々な経験をさせてもらえたのですごく楽しかったです。
そんな人材業界の魅力についても紹介していきます。
人材業界に入ればすぐに経営者に会える
入社して間もなくでも、経営者の方と直接お話ができる機会があることは人材業界ならではの利点かもしれません。
経営者の方から直接、会社の悩みや今後の展望について聞いたり、相談を受けたりすることは、大変学びがありましたし楽しかったです。
また、経営者の方が抱える悩みを一緒に解決するための提案をし、採用いただけたときの喜びは計り知れなかったです。
まだ入社したてのぺーぺーなのに同等の立場でいろんなお話ができたのですごく楽しかったですね。
成長速度が速い。マネジメント経験がすぐにできる
新卒1年目から1人で提案営業へ行ったり、2年目からリーダーになれたりと、成長のチャンスはたくさん用意されています。
他の業界の営業職では3年目でようやく1人で営業に行くようになるとかいうところもあったので、「他の業界と比べると成長スピードが速いな」ということは感じていました。
実際声を上げれば若手でもすぐにリーダーとして活躍できるチャンスがあります。
いつか経営をしてみたいという方や、マネジメント経験を早いうちからしてみたいという方にはピッタリですね。
若手でもすぐに大きな仕事を任せてもらえるということはそれだけチャンスがあるということです。
年次問わず誰でも挑戦しやすい環境だったのでその点は自由な私にとってすごくよかったですね。
人材業界は若い人が多く、20代にとっては話が合う人が多い
人材業界の平均年齢は33歳と大変若いです。
経営陣・マネージャー陣は30代以上の方が多いですが、メンバーやリーダーなど普段接する人たちはほとんどが20代でした。
先輩後輩の関係は保ちつつも、仕事終わっても一緒に遊びに行ったり、気軽に仕事以外のことでも相談できたりする点はよかったと感じます。
人材業界で働く人はひとのいい人が多い
なぜかは分かりませんがとにかくお人好しなくらい性格のいい人ばかりでした。
退職しても未だにつながりのある先輩も多いですし、在籍時も本当に良くしていただきました。
とにかく優しいし、コミュニケーション能力も高いので話していて楽しいし、向上心も高い人が多いので勉強になることも多かったですね。
人のためになることをやりたいと思って入社する人が多いからかもしれません。
人材業界で営業として売れれば稼げる
幸いなことに私は在職期間中ほぼずっと目標達成していたので、そこそこボーナスをいただけていました。
定期的に「〇〇のオプションを〇本打ったら5万円支給!」といった追加ボーナスの企画とかもあったのでお祭りみたいで楽しかったですね。
実力がそのままお金につながるので、営業力さえ身につけてしまえば居心地のいい業界であるとも言えます。
まとめ:人材業界で働くならそれなりに覚悟を持とう!
人材業界で働いてよかった点、悪かった点を紹介いたしました、
人材業界は他の業界で働く人から見ると「ブラック」だと言われることが多いです。
実際そうだと感じることもありましたが、ただ「会社で働きながら成長したい」「起業に向けてマネジメント経験を積みたい」というような意識の高い方にはピッタリですね。
残業が多いことや仕事ばかりの毎日をブラックだと感じる人には向いていないのでそもそも人材業界はやめておいたほうがいいかなと思います。
営業職に向いている人の特徴はこちらの記事で紹介しておりますのでよかったらご覧ください。
私は会社をやめ、現在はフリーランスとして会社に属さない生き方をしています。
詳しい話はこちらでまとめています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!