20代、30代でよく抱える悩みの1つに「何者かになりたい」という思いがあります。
あなたも一度は「何者かになりたい」と考えたことがあるのではないでしょうか?
・自分はこんなものじゃない
・もっと多くの人に認められたい
・「個」の時代、何者かにならないと…
ただ、本当にあなたは何者かになる必要があるのでしょうか?
何者かにならなければ、あなたは幸せになれないのでしょうか?
私はそうではないと思っています。
もしあなたが「何者かになりたい」ことで今辛い気持ちになっているならば、その気持ちを手放してみてはいかがでしょうか。
- 一歩外に出たら何者でもなくなる現実
- あなたは既に認められているという事実
- 外の評価はコントロール不可
- 競争で得られるものは一時の幸福と大きな消耗
- 幸せは内側で感じるべきもの
この記事では、何者かになりたい病を抜け出すために必要なことや気づきを取り上げて紹介しています。
なぜこの内容を取り上げるかというと、私も何者かになりたいともがき、苦しんできた人間だからです。
では何者かにならずとも幸せになるにはどうしたらいいのか、その点にも触れつつお話ししていきます。
この記事を読むことでいまの苦しい気持ちを手放し、幸せになるヒントをぜひ掴んでください。
Contents
何者かになりたい病の克服。幸せになる3つのヒント
何者かになりたい病の克服法①場所を移せば何者でもない
何者かになりたいという気持ちで突き進んでいたとき、ふと違和感を覚えました。
「ネットの世界で名を上げたい」「たくさんの人に認められたい」…、
いやでも、この世界で有名になったって一歩外に出たら自分を知る人なんていなくね?
たとえばブロガー界隈でめちゃくちゃ有名になっても、一歩YouTubeの世界にいけば「誰それ?」と、通用しないことがほとんど。
狭い世界でどれだけ一流になろうが知らない人は知らないし、外に出たらただの凡人として扱われるでしょう。
ふと現実をみると自分はやっぱり何者でもありませんでした。
別の場所に移ればまた1からのスタート。
「何者かになりたい、と頑張る意味はほんとうにあるのか?」と感じた瞬間でした。
何者かになりたい病の克服法②あなたは既に認められている
何者でもない自分に苦しんでいたとき、一度活動(ブログ、YouTube)を休止することにしました。
どっぷり浸かっていたネットの世界を抜け出しリアルの世界へ戻ると、何者でもない自分を心から大事にし、側にいてくれる大切な存在がいることに気がつきました。
自分のために本気で怒ってくれる弟、夜中まで悩みを永遠と聞いてくれる友人、何かあったらいつでも助けてくれる家族。
それまでは「何者かにならないとダメなのではないか」と思っていました。
現代ではSNSなどで活躍している人が認められ、評価されているからです。
しかし、すでに自分は大切な人たちに認められ、愛されていたことに気づきました。
一番欲しかったものはもう手に入っているのに、社会の風潮に流され、必要でないものまで求めるようになっていたのです。
そう思うと、自分にとって大事なことは何者かになることではなく、自分を大切に思ってくれる人たちに時間やエネルギーを割くことだ!と。
幸せはほんとうに身近にあるので、いまあるものを大切にしなきゃいけないと気づいた瞬間でもありました。
https://puu-blog.com/sns-sayonara
何者かになりたい病の克服法③外部で得られる幸せは不安定
「何者かになりたい」と考えたとき、必要な1つの要素は他者からの承認・評価です。
けれど他者の評価なんて移り変わりやすいもの。
自分がコントロールできるものでもないし、あっという間に手のひら返しされたりするものです。
「何者かにならなきゃ」って
時々思ってた。でも自分の幸せを
考えたときに何者かになるって
そんなに大事なことではなかった美味しいご飯たべてゆっくり眠れて、
好きなゲームできて時々旅行いけたら十分変化の激しいいまの時代、評価なんて
すぐに変わるもの。幸せは内側で感じたい pic.twitter.com/FDnwo5UdHo— ミニマリストぷー (@puu_blog) August 27, 2019
現代は変化が非常に激しいです。
少し前まで認められていたものが、気づけば「オワコン」だ、なんて言われたり、
批判ばかりされていた人が、「あの人はすごい!」といきなり賞賛されるようになったり、
外部要因に幸せを見出そうとすると、本当に心が不安定になります。
「何者かになろう」と、誰かに認められることを追い求めるより、自分で自分を認めてあげる努力をするほうがよっぽど健全です。
哲学者のショウペンハウアーはこのような名言を残しています。
私たちの最大の楽しみは称賛されることだ。だから自分で自分を率直に称える境地に辿り着いた人が、もっとも幸福な人である。
私も誰かの評価をもらうことよりも、自分で自分を認められるものを作ることに今こだわっています。
これまではずっと苦しかったけど自己承認ができるようになることでようやく辛い状況を抜け出せたと感じています。
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何者かになりたい病の克服法④競争で得られるものは消耗です
何者かになろうとしたときによくあるのは「他者との競争・比較」です。
ほとんどの人にとって他者との競争は『消耗戦』につながります。
(競争によって力を出せたり元気になれたりする場合は問題ありません)
私は負けず嫌いなのでよく「誰かに勝ちたい」と思って奮闘していました。
けれど上を見始めたらキリがなく、追い越しても満たされるのはその一瞬だけ。
金メダルを取った選手が幸せを感じたのはたった30分だけ、というエピソードもあります。
気づけば何者かになりたい一心で自分を見失うこともありました。
幸せになるために必要なのは、誰かより上を目指すことなのでしょうか?
何者かになりたい病の克服法④自分の幸せは内側で感じよう
小さなコミュニティの中で小さな「何者か」になったとき、自分の心は荒んでいました。
・なんか満たされない
・毎日がつまらない
・他者の目をずっと気にしている
ここでもっと凄い何者かになりたい気持ちをおさえ、一度自分の幸せを熟考しました。
いろいろ本を読んだり、動画を見たりしている中で、一番しっくりきたものがあります。
「内なる成功」というのは、心の充実や平静さを手に入れることだ。平静な心を保つのは、幸福な人生を送るためのもっとも有効な手段のひとつであり、同時に西洋思想では理想とされる心の状態でもある。(引用:ThinkClearly )
自分は1つの成功を目指して取り組んでいましたが、その成功は「外側(他者の評価、数字)」に依存していました。
けれど自分が幸せになるために必要なのは、外での評価ではなく、もっと静かな心の充実や平静さだったと気づきました。
改めてどんなことが自分にとって心が満たされることであったり、落ち着くことであったりするのかなと考えたところ、
・美味しいご飯を食べているとき
・ゆっくりと睡眠ができたとき
・友人や家族と楽しく過ごせたとき
・一人でまったり過ごしているとき
・好きなゲームをできたとき
など、わりとすぐに取り入れられそうな日常の幸せが思い浮かびました。
結局小さな幸せを毎日みのがさずに大切にできたり、感謝できたりしなければ、人は幸せにはなれないのだと気づいた瞬間でもありました。
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幸せは内側で感じるもの、そして身近にあるもの
私は何者かになりたいともがき、結果的に以下のことに気づきました。
- 一歩外に出たら何者でもなくなる現実
- あなたは既に認められているという事実
- 外の評価はコントロール不可
- 競争で得られるものは一時の幸福と大きな消耗
- 幸せは内側で感じるべきもの
自分の幸せは意外と身近にあるもので、ときどき見渡す習慣をつけることが大切だなと感じています。
また、人からの承認で得られる幸せはそう長く続かず、他者の目ばかり気にしていると自分が何者なのかもよく分からなくなってきます。
「本当はなにをしたかったのか、自分はなにが好きだったのか」。
そういったことが分からなくなったら、人の目から一度離れ、孤独になる時間を持つことも重要です。
あなたにとっての心の充実、平静さとはなんでしょうか?
何者かになりたいと悩んだらぜひ、考えてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。